最近はもっと狂いたいと切に願っている。
別に頭のおかしな人になりたいわけではない。
ただ無意識にかかるブレーキのようなものを取っ払ってただひたすらに欲を追求していきたいと思う。
いや、これはもしかしたら頭のおかしな人なのかもしれない。
先ほどは頭のおかしな人になりたいわけではないと言ったものの、自分の求める境地にたどり着いたときに「狂人」と称されるのならば、それは別に構わない。
自分の意志を押し通しながら現代を生きるのは言葉以上に難しいものでいつも何かしらの形で阻まれてしまう。
無数に迫りくる万の誘惑を阻むためには狂うしかないが、狂うためには今まで歩いてきた道からはずれなければならない気がする。
何かをするためには相応の対価が必要だと相場が決まっている。
一度道を外れてしまえば戻ることも容易ではない。
狂うか狂いきれずに壊れるかの瀬戸際で葛藤に苛まれながらも僕は今日も反復横跳びを繰り返す。