今日は夕方から日付が変わる頃までバイトだった。
僕が働いている居酒屋は街中の一本裏通りに入ったところに存在している。
連日多くの客が訪れるわけだが、仕事をしながら意識しなくとも耳に入ってくる話がなかなか面白かったりする。
恋愛話、会社や学校などの組織、身内話等々、客層が広いのでありとあらゆる話が飛び交っている。
興味深いのが、いずれの話題にせよ話の中心は大体が前向きな内容ではないということである。
愚痴や不満などをこれでもかと吐き続け、一方はひたすらに相談に乗っている図が店内のあらゆる席で散見されており、客は酒を片手に美味しい料理に舌鼓を打ちながらも日頃の負の感情をこれでもかと発散している。
僕は人間の負の感情が入り乱れる空間で唯一の傍観者として人間を観察し続けることをひたすらに愉しんでいる。
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