今日は自粛要請明けで久しぶりのバイトだった。
前半こそそれなりにお客さんが来てくれたものの、ピーク時のお客さんが帰った後はぴたりと客足が途絶えてしまい、店内は陽気なBGMとヒータのくぁいた音だけが響き渡っていた。
バスの最終時刻はとうに過ぎていた。
そうなると、帰りの選択肢としては徒歩かタクシーとなる。
いつもなら徒歩で帰るところだが、今日は寝る前に少し勉強しておきたかったので、初めてタクシーで帰ることにした。
タクシーの料金はバイトでの1時間労働+αなので決して安い額ではない。
しかし、徒歩で帰宅するのにかかる時間、体力、帰宅後の睡眠時間を1時間とわずかばかりの労働で賄えたのならば決して悪い引き換え条件ではないように感じる。
また、今日お金を払って得た時間で行なった作業が数日後、何か月後、何年後かに大きな価値へと生まれ変わる可能性だってある。
価値を点で考えずに線と面で考え、たとえ今は間違っていたとしても、いずれは全てを価値のあるものであったことに出来るように僕のあらゆる行動を肯定していこうと思う。
他人から無駄に思われる行動は僕にとって伏線でしかないので、今後の人生で回収していく。